字幕・吹き替え・ローカライズ / FIELD NOTES
字幕タイミングの確認:問題を分けて4回チェック
映像の版、全体のずれ、個別の同期、読み切れる量を分けて確認し、修正できる形で問題を伝えます。
字幕は表示されるのに、会話とのずれを感じる場合は何を調べますか?
字幕全体のずれ、一部の表示時刻、文字量の多さは別の問題です。原因を分けると無駄な一括修正を避けられます。以下の数値は計算例であり、表示時間や読む速度の基準は対象言語と納品先の指定に従います。
映像の食い違いを先に除く
映像の版、冒頭の長さ、総尺を照合します。冒頭・中盤・終盤で明確な発声箇所を選び、ずれを記録します。ほぼ同じ幅なら開始位置を、次第に広がるならフレームレートや時間基準を調べ、一括移動の前に原因を確かめます。
- 映像と字幕の版を照合
- 3か所の基準点を記録
- 原因を確認してから一括修正
発声と場面の区切りを確認する
通常速度で再生し、字幕の出始めと消える時刻を発声と比べます。カット、話者の交代、画面内文字との重なりも確認します。文字量を減らすために、まだ明かされていない情報を先に表示しないよう注意します。
- 早過ぎ・遅過ぎ・残り過ぎを記録
- 前後の字幕の重なりを確認
- 重要な画面内文字を隠していないか確認
読む負担を数値でも確認する
英語字幕を例に、対象となる42文字を2.0秒表示すると毎秒21文字、3.0秒なら毎秒14文字です。空白や句読点の数え方、許容値は案件の指定で決めます。表示を延ばす前に発声やカットとの関係を確認し、必要なら言い換えや分割を検討します。
- 文字数と表示秒数を記録
- 対象言語の指定に照らして判断
- 修正後は前後の会話も再生
直せる形で不具合を伝える
「速過ぎる」だけでなく、「28番、00:01:12.000–00:01:14.000、読み切りにくい。短縮または分割を検討」と記載します。種類、根拠、対応案、再確認状況を残し、静止画ではなく修正ファイルを再生して確認します。
- 字幕番号と時刻を付ける
- 修正前後の版を保存
- 一括修正した範囲の先頭と末尾も確認
引き継ぎ前の確認
- 一定のずれと拡大するずれを分けて調べます。
- 計算値は言語確認を支える材料です。
- 担当者が該当字幕をすぐ見つけられる報告にします。
架空のプロジェクトと具体例は作業方法を説明するためのものです。実際の納品では、受領者の仕様と合意した作業範囲に従ってください。