企業向け AI 業務委託の実務 / FIELD NOTES
AI エージェント運用代行:実行権限と人の承認を決める
タスク、接続先、書き込み権限、承認対象の版、実行記録を定義し、停止と引き継ぎまで確認します。
業務システムを操作する AI エージェントには、どこで人の承認を入れますか?
読み取り、整理、提案、実行を分け、それぞれの責任者を決めます。Microsoft は agent flow で AI と人による審査段階を組み合わせる方法を説明しています。以下は特定製品の機能保証ではなく、独自の業務設計例です。
範囲を限定したタスクから始める
架空の「顧客へのフォロー文案作成」で、開始条件、入力資料、読める項目、出力先、完了条件を決めます。「営業を全て管理」のような指示では確認しにくくなります。対象外の依頼を引き取る担当者を決め、新しい要件が来たら確認のため停止できるようにします。
- タスクと開始条件を明記
- 入力と完了条件を整理
- 範囲外の相談先を指定
読み取りと書き込みを分ける
システム、対象データ、閲覧、変更、送信、承認者を表にします。例では指定した顧客情報の閲覧と下書き作成を許可し、送信、価格変更、削除は別途承認します。接続先が実際に制限を設定できるかを確認し、指示文に書いただけで権限設定済みと扱わないようにします。
- 実際の接続権限を確認
- 下書きと外部送信を区別
- 承認者と代替担当を記録
具体的な実行内容に承認を結び付ける
承認依頼に宛先、本文、変更する記録、現在の版を表示します。V02 承認後に V03 が作成された場合は再確認します。承認待ちの間の資料変更、期限切れ、接続中断にも待機状態を設け、無回答のまま処理を進めないようにします。
- 対象と変更内容を表示
- 内容変更後は再承認
- 期限切れと中断を定義
例外を試して運用を引き継ぐ
承認、却下、無回答、重複開始、ツール失敗を試し、依頼番号、入力の版、承認結果、実行結果が記録されるか確認します。実行済みか不明なら再試行前に対象システムを確認します。停止方法、責任者、振り返り周期を引き継いでから範囲を広げます。
- 承認・却下・期限切れを試験
- 重複と失敗復旧を確認
- 停止方法・ログ・担当を引き継ぐ
引き継ぎ前の確認
- 指示文と権限設定を区別します。
- 承認は内容と版に対応させます。
- 停止方法と実行記録も運用の納品物です。
架空のプロジェクトと具体例は作業方法を説明するためのものです。実際の納品では、受領者の仕様と合意した作業範囲に従ってください。