企業向け AI 業務委託の実務 / FIELD NOTES

業務自動化の受入テスト:正常処理・重複・復旧を確認する

入力不備、イベント重複、権限エラー、途中停止を検証する受入テストの作り方。申込処理の具体例付き。

この資料で扱う問い

一度正常に動けば、自動化した業務を日常運用に移してよいですか?

一回の成功で確認できるのは、一つの入力条件です。受入テストでは、実行してはいけない操作と失敗後の担当者も確認します。Microsoftのフロー診断資料ではトリガー、処理、ロジックを区別しています。テストでも必要な箇所の証跡を残します。

01 /

入力と期待結果で業務ルールを書く

テストごとに番号、前提条件、入力、期待する記録の変化、通知、禁止する操作を記します。「正常に動く」ではなく、「必須メールアドレスがない場合は正式記録を作らず、修正待ち一覧に理由を記録する」と定義します。

テスト用の記録と管理できる通知先を使い、時刻の基準や項目形式も決めます。通知しない条件では、未送信であることも結果として確認します。

02 /

重複・境界条件・失敗を含める

空欄、形式不備、同じイベントの再受信、連続クリック、順序の変化、特殊文字を試します。利用する仕組みに応じて、権限不足、接続先の停止、途中中断も検証します。

異常ごとに確認可能な状態、対応者、再開方法を決めます。再実行の前に完了済みの処理を確認し、一部成功した処理を最初から繰り返さないようにします。

03 /

テスト例:申込内容を審査用記録へ転記する

例として、申込受信後に審査用記録を作り、社内担当者へ通知するフローを考えます。同じ申込番号を二度受信しても、記録と通知は各一件が期待結果です。必須項目がなければ修正待ちとし、通常の通知は送りません。

記録作成後に通知だけ失敗した場合は、記録番号と失敗箇所を残し、復旧操作で未送信分を処理します。成功表示だけで判断せず、実際の記録数、通知数、状態を照合します。

04 /

受入と引き継ぎの確認項目

入力、期待結果、実測結果、実行証跡を同じ表にまとめます。修正後は再確認し、残る制限と手作業での対処も記録します。

  • 通常入力で記録と通知が正しく作成される。
  • 重複入力で二重作成や二重送信が起きない。
  • 無効な入力が識別され、担当者が決まる。
  • 途中停止後も完了済み箇所を判別できる。
  • 復旧、停止、日常確認の手順を実行済み。

引き継ぎ前の確認

  • 実行されるべき操作と、実行されてはいけない操作を確認します。
  • 復旧手順も実際に動かしてから引き継ぎます。

架空のプロジェクトと具体例は作業方法を説明するためのものです。実際の納品では、受領者の仕様と合意した作業範囲に従ってください。

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