字幕・吹き替え・ローカライズ / FIELD NOTES
吹き替え依頼書:演技・尺・納品条件を具体化する
人物表、読み方一覧、映像に合わせたサンプル、確認基準をそろえてから全編を収録します。
吹き替え制作の前に、避けられる録り直しを減らすには?
「自然な感じで」だけでは、収録者も確認者も判断しにくくなります。人物関係、感情、尺、用途を具体的に伝え、代表的な短い場面で方向性を合わせてから全編を制作します。
視聴者と音声の用途を決める
対象言語・地域、視聴者、作品の種類を記載し、ナレーションか口の動きに合わせる吹き替えかを区別します。台詞、音楽、効果音の素材状況、再生環境、字幕や文字起こしの要否も整理します。W3C は制作計画の段階からアクセシビリティを考慮するよう案内しています。
- 言語や地域表現を指定
- ナレーションと役の台詞を区別
- 不足素材の担当を決める
人物表と読み方一覧を作る
人物ごとに立場、他の人物との関係、感情の変化、表現上の制約を記載します。人名、ブランド名、専門語の読み方も共有します。実在人物の声や合成音声を使う場合は利用許可と承認範囲を記録し、生成できることと許可があることを分けます。
- 固有名詞の読みを確認
- 参考演技は該当時刻を示す
- 声の利用承認を保管
短いサンプルの指示例
架空の場面で「やっと帰ってきたのね」が驚きから抑えた感情へ変わる場合、「冒頭の息を残し、後半は声量を落とす。語尾は疑問形にせず、参考映像の間を保つ」と指示できます。主要人物、速い会話、感情変化を含む場面を選び、承認理由と修正点を残します。
- 演技と尺を同時に確認
- 台詞番号か時刻で伝える
- 承認済み台本と読み一覧の版を固定
確認基準を観察できる項目にする
台詞の抜け、読み違い、人物の一貫性、同期、音楽がある状態での聞き取りやすさを確認します。音声の分け方、ファイル名、技術仕様は受領先と決めます。声だけでなく完成したミックスも再生し、録り直しの台詞と理由を記録します。
- 役ごとに録り直しを管理
- 音声トラックと命名を照合
- 完成ミックスでも再確認
引き継ぎ前の確認
- 演技・尺・用途を一つの依頼書にまとめます。
- 代表サンプルの承認後に全編へ進みます。
- 利用許可と技術納品を別々に確認します。
架空のプロジェクトと具体例は作業方法を説明するためのものです。実際の納品では、受領者の仕様と合意した作業範囲に従ってください。