企業向け AI 業務委託の実務 / FIELD NOTES
社内ナレッジベースの資料台帳:情報源・版・権限の整理
資料の管理者と有効版を整理し、重複や権限の問題を確認する方法。返金規定の例と公開前チェックリストを掲載。
社内ナレッジベースに取り込む資料は、どう選別すればよいですか?
ナレッジベースでは、大量に取り込む前に情報源を追跡できる状態を作ります。Microsoftのナレッジ接続に関する説明でも、元の資料の権限が重視されています。実際のアクセス結果は、採用するシステムと利用者のアカウントで確認します。
資料ごとに管理できる台帳を作る
資料に固定の管理番号を付け、名称、保存先、業務分野、言語、管理者、版、適用開始日、次回確認日を記入します。状態は「未確認」「利用可」「旧版」「保管のみ」などに分けます。
共有フォルダーのリンクだけでは、文書ごとの責任者や適用条件が分かりません。有効性を個別に判断できる単位まで整理します。
重複と矛盾を先に解消する
同じ規定に複数の版がある場合は、業務責任者が現行版と対象者を確認します。地域別の規定、社内手順、顧客向け案内は内容が似ていても用途が異なるため、適用範囲を記録します。
管理者不明、日付不明、他の資料と矛盾する内容は保留にします。ファイル名や最終更新時刻だけを根拠に、AIに正しい規定を選ばせないようにします。
整理例:三種類の返金案内
説明用の例として、旧返金規定、現行の顧客向け案内、社内向け例外処理表があるとします。旧規定は旧版に変更し、一般的な質問には現行案内を使い、例外表は権限のある担当者向けに限定して承認条件を記します。
通常の期限、担当者による例外対応、権限のない利用者からの内部規定照会をそれぞれ試します。回答の読みやすさに加え、根拠資料、適用版、閲覧範囲を個別に確かめます。
公開前と運用中の確認項目
実際の利用者に相当するアカウントで確認します。資料移転、権限変更、管理者交代があった場合は、影響する項目を再確認し、変更理由を残します。
- 保存先が開け、管理者が決まっている。
- 有効版、適用開始日、対象範囲が確認済み。
- 重複、無効、未確認の資料が識別できる。
- 一般利用者と権限制限のある利用者で確認済み。
- 次回確認日、後継資料、問題対応者が決まっている。
引き継ぎ前の確認
- 情報源を追跡できる台帳が継続更新の土台になります。
- 検索、版の正確さ、アクセス権限は別々に確認します。
架空のプロジェクトと具体例は作業方法を説明するためのものです。実際の納品では、受領者の仕様と合意した作業範囲に従ってください。